夏のフォト日記
しんちゃんこと、楠木しんいちさんの投げ銭コンサート。飛び入りのブルースハープはマーヒーKatoさん。ライブ演奏もするというマーヒーさんは、京都でしんちゃんと共演した事もある僧侶だ。
そもそもしんちゃんと私との出会いにも僧侶がからんでいる。そちらは真言宗。名前も同じKatoさんだ。投げ銭ライブの1週間ほど前に仏教説話などを肴に飲んだ。マーヒーさんが「動」なら、彼は「静」といったところか。静かに飲み静かに語る。
マーヒーKatoさんは10歳の息子さんのほかに、山口県の若者を同伴していた。数年前、自転車旅行をしていてマーヒーさんと出会い、このほど就職の報告にやって来たのだという。出会いは人生を豊かにする。そして、出会いを生む人には、他の人にない何かが備わっているのではないか。初対面のマーヒーさんと接してそう思った。
プレミアムパーティーはしんちゃんの投げ銭ライブで盛り上げてもらった。同時に今回は、流れていくもの、変わっていくものに少なからず心を取り込まれてしまったような数日だった。旅、漂泊、さすらい、デラシネ、コスモポリタン・・・。気取るわけではないが、人生を静かに味わう年になったか。
楠木さんはわが家に2泊した後、西へ旅立っていった。小柄な彼の後姿で、背負ったギターがとても大きく見えた。
年寄りじみた私の感慨とは無関係に、子どもたちは元気だ。盆を過ぎた海はクラゲも出没しているが、それもなんのその。はじける歓声と笑い声、時には泣き声とわめき声。
そんな中でも時は確実に過ぎていく。そして、夏は静かにバトンを秋に渡そうとしている・・・。ああ、やっぱりちょっと気取っている。
夏は、懐かしい人や新しい人を店に連れても来る。
Michiさん(左)と妹さん夫妻。Michiさんを往年のマリリン・モンローに似ていると言ったのは私。妹さんの夫を清原親分と言ったのは誰だったか。
オーストラリアの旅の話から、Michiさんたちに「オーストラリアさん」と命名された埼玉県人(右)はバイク旅の途中。
そのオーストラリアさんは、1日1組しか客をとらない「芭蕉ゆかりの宿・井筒屋」に宿泊だった。そういえば以前にも陶芸家の夫妻がその宿に泊まり、私の店に来たことがあった。
ずいぶん前になるが、Inagaki(中)さんから妹尾河童の著書『河童が覗いた』シリーズのインド版の進呈を受けた。詳細なイラストと手書き文字の本は、充実した内容と著者の個性にあふれた好著で、今でも大切な本の1冊だ。その妹尾河童が1997年に『少年H』を出版してミリオンセラーになった。その本を私は読んでいないが、当時大きな話題になったことは知っていた。
3日前に図書館で『間違いだらけの少年H-銃後生活史の研究と手引き-』(山中恒・山中典子著/辺境社/1999)を見つけ、845ページを一気に読み終えた。『少年H』は読まなくてもいいが、こちら『間違いだらけ・・・』は読んだ方がいい。
「河童さんだめだよ」と言いたくなる。
大輪のヒマワリが種をふくらませ、その重みに耐えかねている。
夏の初めに新品のギターを購入した(左)。持ち歩くことを目的にしたトラベルギターで、ボディが小さい。弾いているうちにだんだんと音が良くなってきた。いつかこのギターを携えて旅に出ることを考えている。
前述の『間違いだらけ・・・』のほかに、図書館から『地球の歩き方-東アフリカ-』も借りてきている。まずは路銀の調達が旅の第一歩なのだが・・・。
ここまで書いたらアデールから今週末の予約電話が入った。外国人英語教師たち18名。下相川のOotakiさんから手に入れたうまい羊の肉がある。それを食べてもらおう。さあ、路銀をためるぞ!
さて「夏のフォト日記」は何とかしたが、まだ「自由研究」が残っている。早く何とかしないと新学期が始まってしまう。なにかいいテーマはないかなあ。
by yoyotei | 2012-08-21 11:13