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MURAKAMI2012/INTERNATIONAL TRIATHLON 

 新聞に「65歳以上3074万人」の見出し。2週間ほど前に私もその仲間入りをした。今日は「敬老の日」だ。テレビが日本政府の尖閣諸島の国有化に反対する中国各地の反日デモの様子を伝える。だがこれはもうデモではない。日系企業などへの激しい破壊行為は、見ていてひどくおぞましい。
 数日前に友人と話した。
「領土問題は存在しないと、繰り返してきた日本政府の対応には問題がある。歴史的にも国際法上も日本の領土なのだから、粘り強くそのことを主張しなければ・・・」
「同じテーブルで冷静な話し合いがおこなわれないとね」
「同じテーブルにつくこと自体が難しいよなあ」
「この問題を、長い間棚上げにしてきたのは、日中それぞれに微妙な思惑があったからではないのだろうか」
「竹島をめぐる日韓、尖閣諸島の日中、両方とも日本の植民地支配の歴史があるからね」
 それにしてもここまでエスカレートするとは・・・。

 長女から小包が届いた。手作りパンやら何やらが詰め込まれて「敬老」のメッセージも。

 日が落ちても蒸し暑い。今夜、店は休み。一人酒がまったくすすまない。
 反日破壊行動の映像と、友人と交わした領土問題の議論が頭の中から消えない。眠れないまま手元の本をめくる。『上海の西、デリーの東』(素樹文生・著)。バックパッカーの旅人が体感した中国をはじめとした東南から南アジアの素顔。
 別の1冊は『マンガ老荘の思想』(蔡志忠・作画/和田武司・訳/野末陳平・監修/講談社)だ。中国古典の、これは思想のひとつの体系。その老荘思想と暴徒化する中国人の姿が重ならない。
 ますます眠れない。
 中東各国では、アメリカで制作された「映画」がイスラム預言者を冒涜したとして、アメリカ大使館襲撃が多発している。こちらもやっかいな問題だ。
 真夜中を過ぎても依然として蒸し暑い。
 午前2時をまわった頃、窓の網戸越しに涼風が顔に当たった。それを期にベッドへ・・・。
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 さて「村上・笹川流れ国際トライアスロン」だ。1000人を超える参加者が猛暑の中を駆け抜けた。私もその猛暑の中、今年結婚した長年のMCパートナーMiyakoと共に5時間ほどマイクを握った。今年は夭夭亭週末常連組のMooryとMikaも手伝ってくれたが、なにしろ35度近い猛暑だ。終わってみれば、顔も腕も汗が塩の結晶に変わってザラザラになっていた。
 救護室を覗くと、地元参加のママさん選手が、娘さんと夫に見守られながら熱中症の治療を受けていた。
 この日の最高齢参加者は77歳。疲れも見せない様子でフィニッシュゲイトをくぐった。
 25年以上も続けているMCだが、今回で2度目となるプロのMCとのコラボを体験した。日本語英語ともに堪能なミスター・ダンさんだ。惚れ惚れするほど声はいいし、スピードと臨場感にあふれた英語のトーキングは国際大会にふさわしい。おおいに勉強になった。まねはできないが。
 
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 夜、店で打ち上げをしているところへ、アジアカップに出場した外国人選手たちが来店した。エリート部門で第2位になったディランをはじめとした、ニック、アンソニー、ティム、シェーンなどのオーストラリア勢と、アメリカからのニコラスだ。全員20歳前後の若きアスリートたち。半数は初めての来日だという。
 空港への送迎を含めて彼らの世話に当たったのがNakamuraさん(右手奥の女性)。こんなところでもスタッフやボランティアが大会を支えている。
 かつては中国やウズベキスタンなどからも若い選手たちが多く参加して、名前の正しい読み方に苦慮したことがある。今回は日本在住者も含めて60人あまりの外国人が参加した。まちがった名前のコールをしていたら、ごめんなさいだ。
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 Nakamuraさんが手作りの花束を掲げているのが、第2位に輝いたディラン・エヴァンスだと思う。前列右が大会の広報部長Takahashiさん、その横がMoory。さらにその左、腕のレースナンバー15がティム・ジョージ。
 日本海で泳ぎ、沿道の声援を受けながら古い城下町を駆け抜けた、熱く暑かった日本での一日を忘れないで欲しい。
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 この日の夜はこれで終わらなかった。
 看板を消していたにも関わらずDr.Babaご一行7名がなだれ込んできた。翌日はゴルフだという賑やかな面々だ。今年の冬に来店して以来、2度目となるDr.Babaは豪放磊落、虚心坦懐。極度の疲労状態だった私も、しばし疲れを忘れて一緒にウイスキーを呷った。
 写真は初来店時のもので右がDr.Baba。左は医学部で同期だったDr.Murayama。彼は、この日のトライアスロンでは大会副実行委員長を務めながら競技にも参加し、遅くなって店に顔を出し、Dr.Babaとの再会となった。
長い長い一日がこうして終わった。そして、この日も手伝ってくれたMikaから、私は「働き者」の称号を授かった。
 
 以下の写真はその前日15日(土)の賑わいの模様。夏の瀬波ビーチBBQで一緒だった女子たちが店に来てくれたのだ。
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左からMasami、Sastuki、Saoriさん。Sastukiさんはこの夜ドライバー役。今度はいちばん飲んでいたTaraちゃんに運転してもらって飲みましょう。
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 右の女子がTaraちゃんことMegumiさん。ニックネームTaraの由来は聞かなかったがなんとなくぴったりだ。それにしてもよく飲む。
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 BBQの日、Hideちゃん(右)は仕事だった。それでも後片付けに来てくれた。こんな人と長く付き合いたいと思いませんか。Taraちゃん。
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 Moory(左)Sastuki(中)、そしてMurataさん(右)。高校のサッカー部員だったMurataさん。当時のマネージャーがSastukiさんだったのだ。BBQやこの夜の飲み会への4人の女子参加は、この二人の関係から始まった。
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 そして、いつでもいい思いをするのは私である、らしい。

 次の日曜日から「映像からくらしと環境を考える」取り組みが本格化する。まずは協力者へのアプローチだ。そのための準備会が今日(18日)の午後にある。
 暑さはいっこうにやわらがない。
 

by yoyotei | 2012-09-18 11:47  

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