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金鶏三唱、茲に新春の天地開けて万物欣々、高堂益々・・・

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『金鶏三唱、茲に新春の天地開けて萬物欣々、高堂益々御多祥朴賀奉り候、客歳は一方ならぬご厚誼を蒙り候處あり難く謝し奉り候、猶、本年も相變変らず舊に倍して御眷顧の程を伏して懇願奉り候。敬白』
明治期の美文家として知られる大町桂月の新年の賀詞である。「金鶏」とは星の中に住むという想像上の鶏で、この鶏が暁を告げれば、多くの鶏が応じて鳴くという。
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新しい年を「金鶏」ならぬ、市内の大池に飛来している白鳥たちとともに迎えた。すっかり人馴れした彼らは、人の姿を見つけると遠くにいても寄って来るが、すばしこいのはカモたちだ。持参したパンを与えようとすると足元に群れをなす。白鳥も手のひらのパンを大きな嘴(くちばし)で奪い取る。
 白鳥やカモに混じってパンを取ろうとするカラスがいる。パンがなくなると杭に止まって群れから離れる。この中にあってカラスはよそ者らしい。もっともカラスはどこでも歓迎されない。
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 年の瀬、職場の忘年会が終わった後の仲良しさんだけの二次会。左からHidemi、Mutsumi、Eikoさん。この夜、Hidemiさんは出身地・加茂特産の洋ナシのル・レクチェを持参してくれた。好きな果物のトップクラスに位置するル・レクチェだが、自分で買うにはちょっと高価だ。正月に娘や孫の口に入った。ありがとう。
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 Zyojiさんとカールママさんだ。山の仲間との忘年会の流れだとか。この笑顔はよほど今年がいい年だったのだろう。上の3人の女子とカールママさんは同じ病院で働く職場の仲間でもある。「噂をすれば・・・」の定説どおり「カールママさん来てます?」とHidemiさんが言ったとたん、ドアが開いてカールママさんが入ってきた。
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 かつて一緒に働いていた会社が閉鎖されて何年になるだろう。それぞれが高いハードルを越えて転職をした。職場と職種はちがっても年に何回かは会って酒を飲む。長く続く男同士の絆だ。左はYokotaさん。右のMizutaniさんはシナリオライターになるのが夢だったという。多趣味で博識。近年、風貌と語り口調に渋みと重厚さが加わってきた。習作のようなものでも書いてみたらと思う。
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 Wadaさんもこの日が仕事おさめだったか。いつものように賑やかな酒だ。年明けに「今年もよろしく」の携帯メールが届いた。Wadaさんが横須賀の自宅で過ごす正月はどんな風なのだろう。家庭生活が想像しにくい人でもある。
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 左端は前夜来店のル・レクチェ女子Hidemiさんの夫Ichiokaさんだ。妻が職場の友人と来店すれば、翌日は夫がこれも職場の仲間と来店。こんな展開は飲み屋冥利につきる。夫婦交代で子どもを見ながらの酒場飲みである。
 この男子4人。職場も同じなら住んでいる町内も偶然同じだったという。長いおなじみのIchiokaさんの隣はKanekoさん、さらにNakajimaさん、Igarashiさん。この3人も常連になって欲しい人たちだ。
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 次女一家の愛犬キャンキャン。わが家へ初訪問でナメローに一声ほえられてからは一定の距離を保って近づこうとしない。だが、身軽に飛び上がり駆け回る俊敏さはナメローのかなわないところだ。どんなにされても噛み付いたりしないから、孫たちにもみくちゃにされ、おもちゃにされている。
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 店の常連カールである。キャンキャンと同じトイプードルながら異なる犬種のようだ。おしゃまなフレンチギャルといった風情ではあるが、若い女子が好きな初老の男子犬なのだ。
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 そして、わが家のナメロー。年末年始は人口密度の急激な高騰と、若いキャンキャンに住処を我が物顔に走り回られて機嫌が悪かった。やっと穏やかな日々が戻ってきた。
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 干し柿だが、これも犬つながりなのだ。
 平成14年にチビルという名前のシーズーが死んだ。翌年、埋葬した庭の一隅に柿の木を植えて「チビル柿」と称した。そのチビル柿に昨年の秋、初めて9個の実がなった。その実を長く保存できるようにと干し柿にした。正月に帰ってくる娘たちに食べさせようとの思いからだった。だが娘たちは「へえー!」と驚いたものの「干し柿キライ」と言って手も出さない。結局、誰も食べないまま冷凍庫行きとなった。ああ、チビル・・・。
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 とまあそんなことで、あらためて謹賀新年です。高堂(ご家族さま)益々御多祥(多くのさいわい)朴賀(おおいによろこび)奉り候。客歳(昨年)は一方ならぬご厚誼(親しいまじわり)を蒙り候處あり難く謝し奉り候、猶、本年も相變変らず舊(旧)に倍して御眷顧(ひいき)の程を伏して懇願奉り候。
                                 亭主敬白
 

 

by yoyotei | 2013-01-03 18:30  

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