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春は来るのだ

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 新潟市に住む娘と妻が、水やら何やらを持って3日前に東京へ向かった。東京には長女と三女がそれぞれに所帯を持ち、合わせて4人の孫たちがいる。三女は来月末に第二子が生まれる。原乳だ、野菜だ、水だと連日のように放射線汚染が報告されると、特に子供たちへの影響が心配になるのはどうにもしようがない。
「ただちに人体に影響を及ぼすものではない」という、政府報道や専門家の指摘は、科学的な知見にもとづいた根拠のあるものだとは思ってみても、「だったらただちにではなくて、長い間には影響があるというのか」と、噛み付きたくもなる。
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 右のKotabeさんは私の次女の同期生。左はTogashiさん、そして真ん中の女性はMariさんで、大学院大学の準教授.。美人で聡明、行動派でありながら控えめという、大方の男たちが望むであろう特性を兼ね備えた女性だ。
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  悔しいことにMariさんはTogashiさんの婚約者だ。学生と先生という関係から結婚の意志を固めた2人だ。「腹を決めました」とMariさんは語ってくれた。
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 Kotabeさんはカメラを向けると必ずひょうきんな表情をつくる。なかなかのイケメンなのだが・・・。右はHideさん。今年は「飛躍」の年にしたいと思いながら3月も終わろうとしている。Vサインが本物になるように・・・。
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 先日、孫娘の一人の卒園式のリハーサルに行ってきた。~いつのことだか思い出してごらん~「思い出のアルバム」はいつ聞いても胸にグッとくる。
「お絵描き」が好きな子で、いつでもどこでも描いている。TogashiさんとMariさんに孫娘のポートレートで対抗してみた。
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 庭の片隅に先週は福寿草が一輪だけ咲いた。今週になって二輪になり、三輪になった。四輪になる日も近い。
 自然は無慈悲な大被害をもたらしたが、自然はまた命をつなぐことのすばらしさも教えてくれる。けなげに懸命に、可憐にたくましく・・・。被災地でも春の花が咲きはじめているにちがいない。

 夕方、スーパーマーケットでナッチャンに会った。彼女は仙台市出身で両親が被害にあったのでは、と心配していたのだ。立ち話で詳しい話は聞かなかったが被害はなかったらしい。南相馬市に住んでいる祖父母が仙台市の両親の元に身を寄せているとのことだった。
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by yoyotei | 2011-03-28 19:16 | Comments(0)  

海は傾きて陸地をひたせり

 確定申告を済ませた後の解放感で、いよいよ春が来たと思ったやさきのことだった。防災無線が、いきなり「大地震!大地震!」と叫んだ。叫び終わらないうちにグラッときた。揺れは長かった。揺れながら、妻は「外へ出た方がいい?」と不安を口にし、判断ができないまま私は犬を抱き上げた。揺れがおさまってから、ようやく外に出て隣家に声をかけた。「ありがとうございます。かなりの揺れでしたね」と、老いた元高校教師の声が台所の窓越しに返ってきた。

 それからはテレビから目を離すことができなかった。大津波警報の発令。高いところに非難しろとのアナウンサーの必死の呼びかけが繰り返される。港や海岸を動き回る人影や車に、妻も私も「早く逃げろ!」と、かれらには届かないと知りつつ叫んだ。わずかな時を経て波が海が魔物となって地上のものを飲み込んでいく。車が家が流されていく。これは現実なのか。

 マグニチュード9.0、国内最大、巨大津波、未曾有、死の波、この世の地獄、壊滅的被害、予想外、驚愕・・・・。そして、原発緊急停止、爆発、白煙、必死の給水・・・。「なお孤立救えぬ命」「救援物資の輸送困難」「足りぬ医薬品」「寒い眠れない、凍える避難民」・・・。テレビ、新聞の切実な言葉が文字が過酷な被災者の現状を伝える。
 
 しかし、絶望の淵から立ち上がるのも人間だ。そして、被災者への支援の輪がうねりのように世界中へ広がってきた。3月17日の読売新聞「編集手帳」は次のように書いた。『イタリアでプレーしているサッカーの長友佑都選手がピッチで掲げた「日の丸」には<一人じゃない みんながいる!>とあった・・・。いま、こうして書いていて、文字がにじんでくる。あの地震がおきてからというもの、涙を燃料に毎日を生きている。そんな気がする』。
 それは私も同じだ。テレビの画面に、またラジオの声に涙を流す日々を送っている。地獄を見た寡黙な被災者を支えようとする人々。発露される人間の「善」。呼びかけあい響きあう人間の「愛」。

 そんな中での石原東京都知事の「津波は天罰」との発言。非情で無慈悲な言葉だ。それこそ津波のように押し寄せる抗議の声に陳謝せざるを得なくなったのも当然だ。朝日新聞「天声人語」(3.17)は『方丈記』(鴨長明)を引いた。「[21]おびただしく大地震(おおなゐ)ふる事侍りき。そのさま、よのつねならず。山はくづれて、河を埋(うづ)み、海は傾(かたぶ)きて、陸地(くがぢ)をひたせり」とある。元暦二年(1185)の大地震の情景だ。「天声人語」は引用しなかった次の[22]には「その中に、ある武者のひとり子の、六つ七つばかりに侍りしが、築地(ついひじ)のおほひの下に(略)、遊び侍りしが、俄(には)かにくづれ、うめられて、跡かたなく、平にうちひさがれて(略)、父母(ぶも)かかへて、声を惜しまず悲しみあひて侍りしこそ、あはれに、かなしく見侍りしか。子のかなしみには、たけきものも恥を忘れけりと覚えて、いとほしく、ことわりかなとぞ見侍り」とある。父母が抱きかかえて、大声で泣き悲しんでいたのは、なんともかんとも言いようもなく、あわれなことだと、子を死なせた悲しさには、勇敢な武士でも、人の見る目を恥じる気持ちも失ってしまったのだなあと思われて、気の毒で、こんなに嘆くのももっともだと、同情の眼をそそいだものだ。「無常」をつづる長明であっても、悲嘆にくれる人々に心を寄せざるを得なかったのだ。
 あれから10日が過ぎ、8日目になって若い男性が救出され、さらに20日には祖母と孫の2人が救出された。人間の生命力とあきらめない強さ。幸運にまた涙ぐむ。
 一方で死者と行方不明者は増え続ける。ある新聞のコラムにあった。「世界最大級のマグニチュードなら、復興のためのエネルギーも愛も世界最大級にしなくては」と。
 道路をひた走る「緊急輸送」「災害支援」のトラック。その頼もしさにまた涙が滲んでくる。なのに充分に物資がいきわたっていないという。
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 それにしても、平凡な日常のなんと有難いがたいことか。だが、それを分からせてくれるのにこれほどの犠牲はいらない。   
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by yoyotei | 2011-03-21 17:53 | Comments(2)  

一日難再晨

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1月に降り積もった雪がようやく消えたのに、3月に入ってまた雪。一足飛びに春は来ない。もっとも私の場合は確定申告を済まさないと春は来ない。3月10日現在、まだ済ませていない。昨年は11日に申告している。明日行こう!ほとんどできあがっているのだ。
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 医師3人組だ。かつて「走る外科医」としてスポーツ新聞に取り上げられたDr.Murayama(左)は現在、総合病院の院長。当地で開催される「村上国際トライアスロン」の常連選手だが、昨年から実行委員長を務めている。この夜は出場が決まった3日後の東京マラソンの話で盛り上がった。中央のDr.Takahashiは市内で整形外科クリニックを開業している。昨年の新潟マラソンに夫婦で参加したが自分は途中棄権。奥さんと看護師長が完走したと笑った。右のDr.Nozawaには、かつて私の長女が入院してお世話になった。20年近くも前なのにいまだに「元気ですか」と気にかけてくれる。ひところ自宅の庭で大量のラベンダーを育てていたが、この夜はその話にはならなかった。
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 二階席に私の三女の同窓生たちが集まった。この後、三々五々と集まって10数人になった。グループリーダーはお寺の娘、Ayumiさんだ。時々大勢で私の店を利用してくれる。
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 この夜のカールは洒落たコートを着せてもらっていた。いつもご主人のエスコートで訪れる。
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 カールのご主人Yukoさんだ。長く看護師を続けている。この3月でいちおう退職ということになるのかな。カールとの二人暮しだ。35年も前からの知人でもある。
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「村上野道クラブ」を主宰しているこの人がSatoさんだ。野道クラブは歩くのが好きな人たちの同好会だ。Satoさん自身、国内外を歩き回っている。3年前にはインドへ同行したが、このときにもニューデリー駅からインド門まで歩く羽目になった。この夜は、医者に酒を止められたと言いながら、歩き仲間のYukoさんと飲んだ。あれこれと薬を飲みながらアクティブな人だ。いずれまたどこかへ同行することになりそうだ。
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 一緒に飲んでいて「俺、助けるよ」とボソッと言った言葉が忘れられない。言われたのが左のmasatoさんで,言ったのが飲みつぶれてしまった真ん中の人だ。右のYujiさんとはこの夜、熱く語り合った。強い絆を感じさせる男たちだ。
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 3人とも郵便局の局長クラスの管理職。中東・北アフリカ全域に拡大する「民主革命」から、混迷する日本の政治状況に話が及んだ。「日本人も、もっと怒らなければ」というのが私の主張だった。
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 1月16日の宮古島50キロマラソン参加の予定が、飛行機の欠航でおじゃんになったOba,Soma,Azusaの3人さんに、Kumiさん(サンシンを抱えている人)が加わっての賑やかな夜。そこへ、彼らの仲間達が合流してさらに盛り上がった。
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 三女の友人Ayumiさんの実家「東林寺」の塀に掲げてある。どなたの手になるのだろう。絵も言葉もやさしい。
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by yoyotei | 2011-03-10 21:04 | Comments(6)