雪が降る お客は来ない

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 真紅のシクラメンは昨年のクリスマスに届いた。水を与えると花がすくっと立ち上がる。生きている、を実感させる花だ。伊達直人(?)さん、ありがとうございました。
 写真は中1の孫娘だ。昨年、東京のモダンバレエ・コンクールでの1枚。今年の秋はバレエを始めた「大滝舞踊研究所」(村上市)の40周年記念公演に出演することになりそうだ。
 私も舞台美術かナレーションで関わることになるかもしれない。

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 前にも登場してもらった専業で農業経営をしているOtakiさん夫妻である。日中は一緒に仕事をし、休みには一緒に映画鑑賞などという仲良し夫婦だ。「ビールの原材料になる麦を植えたのでビールを造りましょう」という話になった。いいなあ。自分たちで造ったたビールで盛大な酒盛り・・・。やろうやろう!と私。密造酒?なんとかクリアーできるだろう。そういえばOtakiさんは羊も飼っている。ジンギスカンに手造りビール。メンバーを募ったら集まるんではないか。
 昨年末には除草の役目を終えた鴨をいただいた。毛をむしり解体して、今は冷凍庫にある。Otakiさんは農業を中心に据えながら、夢のある、遊びのある生活を実践しようとしている。孫ができたら「トゥリー・ハウス」を作って、と聞いたこともある。
 もともと学生時代には日本最西端の与那国島に滞在し、海に潜って魚を獲ったりしてきた自然派だ。また、卒業論文は「南島古謡」に取り組むなど、ジャンルの幅と歴史的奥行きにも造詣を持つ音楽愛好家でもあり、時には油絵の筆もとる趣味人だ。新婚旅行も与那国島だったというから、奥様も彼の影響を少なからず受けていると思うのは私の独断だが・・・。

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 この夜、来店されたお二人。男性のIkuさん(?)は関西、女性は関東だという面白カップル。 Ikuさんはメディア関係の仕事をしているということだったが、博識で情報通で豪放磊落。私のブログやTV映像も見た上での来店だったそうだ。女性の方もインドの話やインドで出会った写真家稲垣徳文など、共通の話題が炸裂、話していて興奮することしきり、Otakiさんも加わって楽しい夜だった。手造りビールができたら、一緒に乾杯したいお二人。そうでしょう?Otakiさん!
「2度とない人生だ。楽しまなくちゃあ」というアグレッシブな価値観を共有できる人たちだ。

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 年明け早々の、娘や小さい孫たちが来ていた頃の雪は、水分を含んだ「べた雪」だったが、ここ数日は雪遊びには最高の雪が降り続いている。今週末は吹雪の予報だ。
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 自宅も雪の中に沈みそうだ。駐車のスペースは除雪をして確保したが、この作業は腰に負担がかかる。これだけ積もると門から入れない。
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 店の客足もさっぱり。夜の灯りがことさらに寂寥感を誘う。寂寥感の中で『方丈記』を手に取った。鴨長明は元久元年(1204)、50歳で出家し、54歳の頃に大原から日野の外山に移って方丈の庵をむすんだ。方丈の庵とは3メートル平方、家の高さは2メートルそこそこ。その庵で長明は「(略)冬は、雪をあはれぶ。積もり消ゆるさま、罪障にたとへつべし」と記した。現代語訳は「冬は、雪をしみじみと見る。雪の積もったり、消えたりする様子は、人間の犯す罪障が、迷いによって生じ、懺悔によって消えるさまにたとえることができよう」となる。(『方丈記』簗瀬一雄・訳注  角川文庫 昭和48)
 45年前、「さらさらととけゆく雪もまたかなし春においたておいたてられて」と詠んだ人がいた。17歳の女子高校生だ。ちょっとしたつきあいがあり、言葉遊びをしていたときの彼女の作品だ。多くの人が待ち望む春も、雪の身になれば、ということなのだろうか。
 曹洞宗「飯野山龍皐院(りゅうこういん)」の参道に面した自宅の除雪をしていると住職が通った。「大変ですね」と住職。「まったくです。ほっておいても春になればとけるのに・・・。仏罰でしょうか」「はははっ。仏は罰を与えません」
 出家者鴨長明は降り積もる雪を人間の迷いから生まれる罪障に例えた。なるほど、この冬は雪が多い。罪障が降り積もる、降り積もる。
 
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by yoyotei | 2011-01-13 22:36  

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